レザボアドッグス (1992) -米作品-
|
|
あらすじ
宝石強盗を企んだギャング達だったが、警察の反応は早く、仲間内に裏切り者がいるのではないかという疑惑が浮上してきた。物語は強盗直後から始まるが、これが計画された時に遡ったり、色名で互いに呼び合う各自についても、フラッシュバックで紹介される。描きこまれたキャラクター、縦横無尽に時間軸を越えた構成、緩急自在の演出とどれもが素晴らしく、脚本・監督(おまけに出演も)の異才タランティーノの名を一躍世に知らしめた作品。大怪我をしている者も含めて生き残った4人の内、裏切り者は、誰だ。
|
|
主な出演者
ハーヴェイ・カイテル (ミスター・ホワイト)
ティム・ロス (ミスター・オレンジ)
マイケル・マドセン (ミスター・ブロンド)
|
スティーヴ・ブシェミ (ミスター・ピンク)
クリストファー・ペン (エディ)
エディ・バンカー (ミスター・ブルー)
|
見どころ
「癖になる」というのが率直な感想です。時間がいじられている作品は結構苦手なのですが(道と一緒ですぐ迷うタイプ)さくさくとした、爽快な気持ちになるのはタランティーノの十八番ですね。大量の血や殺し、暴力がふんだんに盛り込まれているにもかかわらず、なんかカワイイ描き方なのは気のせいなのでしょうか。最初から最後まで、血の海でもがいていたティム・ロス、見事です。
|
裏話
- タランティーノはジェームス・ウッズに是非役をやってもらいたいと、5回にわたって交渉しましたが、提示された金額があまりにも低額だったため、ウッズのエージェントはウッズ自身に聞くまでも無く断りました。後に、ウッズはタランティーノとの初対面の時にこの事実を知って、エージェントを変えてしまう位に憤慨しました。タランティーノはウッズにやって欲しかった役はどれか言うのを避けましたが、実はミスター・オレンジでした。
- タランティーノは当初、ミスター・ピンクの役を自分のために書きました。
- ’’F**K’’という単語は252回使われています。
- ミスター・ホワイトの回想シーンで、ジョーがアラバマという名前の女性について尋ねる場面があります。これは、「トゥルー・ロマンス」のキャラクターで、タランティーノは当初、ミスター・ホワイトと彼女を出逢わせ、犯罪のパートナーにしようと考えていました。「トゥルー・ロマンス」はこの作品の翌年に公開されましたが、エンディングが変更されたためにこのハナシは辻褄が合わなくなってしまいました。
- スティーヴ・ブシェミは元はミスター・ホワイト役に選考されていました。
- ミスター・ピンク(スティーヴ・ブシェミ)はウェイターにチップをするのが嫌いだと公言しています。ブシェミは「パルプ・フィクション」でウェイターのカメオ出演をしています。
- マイケル・マドセンは元はミスター・ピンク役に選考されていました。
- サミュエル・L・ジャクソンはミスター・オレンジ役にとオーディションされていましたが、役を逃してしまいました。しかし、タランティーノは彼に感心し、次作の「パルプ・フィクション」に配役しました。
- ティム・ロスの配役の際、タランティーノはもともとミスター・ブロンドかミスター・ピンクをと考えていました。
- この映画の最終版は、サンダンスでワールド・プレミアが行われる3日前に仕上がりました。
- 30000ドルの費用と16mmカメラ、プロデュースにあたってのパートナーおよびエディ役をやるはずだったローレンス・ベンダーと友人一同を携え、いざ撮影となった時に入った一本の電話は、ハーヴェイ・カイテルからでした。カイテルは、ベンダー婦人の演劇学校の講師で、この脚本を見て役者としてだけでなく、プロデューサーとして助力したいという申し出でした。彼のおかげで、予算は1500000ドルにまで跳ね上がりました。
- 撮影中、救急隊員はミスター・オレンジが本物の銃撃を受けた被害者に見えるように、失う血液の量等を調節するためにセットに留まっていました。
- クリストファー・ウォーケンはミスター・ブロンド役を申し込まれましたが、断りました。
- ティム・ロスは偽物の血の海に長い時間横たわっていましたが、それが乾いてしまう度に床から何度も剥がされました。剥がすのに数分かかりました。
- この映画の費用は少なく、ほとんどの衣装は役者の自前でした。ミスター・ピンクのブラック・ジーンズ、ミスター・ブロンドのカウボーイ・ブーツやエディのジャケットなどです。
- ミスター・ブロンドのキャディラック・クーペ・デヴィルは、マイケル・マドセンの所有する車でした。車を買う費用がなかったためです。
- ミスター・オレンジのアパートの撮影は、ほとんどの撮影が行われた倉庫の2階でした。本物のアパートを探す手間と費用を節約するためでした。
- ジョージ・クルーニーはミスター・ブロンド役を申し込まれましたが、断りました。
- タランティーノはプロダクト・プレイスメントをできる限り排除しました。出演者の全てが「レッド・アップルズ」というタランティーノが考え出したブランドのタバコを吸っているのはそのためです。そして、登場するシリアルの全ての銘柄が1970年代に廃れて、現在は存在しないのもそのためです。
- この映画はアメリカではほとんど宣伝をしなかったため、ボックス・オフィスの結果は思わしいものではありませんでした。しかし英国では大変人気がでて、タランティーノがロンドンの道を歩いていると群衆ができるほどでした。英国の映画人達は、これに大きく影響を受けています。
- この映画で死ぬのは17人。
|
あら捜し
- 全ての車のシーンはトレイラーから撮影されているのが明白。
- 食堂でのオープニング・シーンで、ミスター・ブルーのシガーのサイズが変わります。
- 同じ食堂でのシーン、エディはモバイルをテーブルに置いたまま出て行きますが、その後彼は車の中で電話を受けます。
- ミスター・ピンクとミスター・ホワイトの倉庫での喧嘩のシーンで、外の明るさがショットの度に変わります。
- ミスター・ホワイトとミスター・ピンクが警官を倉庫に連れ込み乱暴を働くシーンで、その警官の腕は鎖で後ろに繋がれていますが、次のショットでは胸の前に繋がれています。
- ジョーの事務所で、ミスター・ブロンドが二度目にエディと顔を会わせるシーンで、彼は左腕を伸ばしますが、次のショットではその腕に彼のジャケットが下げられています。
- ミスター・ブロンドがナッシュにガソリンをかけた時、彼は左足を上げますが、その直前直後のシーンでは、彼の両足は椅子にテープで留められています。
- ミスター・ブロンドは床屋剃刀を二度開きます。
- ミスター・ブロンドがナッシュの耳を切り落とした後、彼は開いたままの床屋剃刀を左手に持ってドアに向かって歩いていきますが、ドアを開けた後、彼の左手はポケットにあり、剃刀は消えてしまっています。
- 倉庫の中で、ミスター・ブロンドが車から飛び降りる時、彼はタバコを持っていませんでしたが、次のショットでは吸いかけのタバコを持っています。
- ジョーの事務所で、ミスター・ブロンドのタバコの長さが変わります。
- ミスター・ピンクが警察に追われている最初の回想シーンで、同じお店の前を2度通ります。
|
撮影地
- Pat & Lorraine's Coffee Shop - 4720 Eagle Rock Blvd., Eagle Rock, Los Angeles, California, USA
- York Boulevard, Eagle Rock, Los Angeles, California, USA
|
聞きどころ
(再生する前に、ヴォリュームの確認をお忘れなく♪)
|
ジョー: "There's two ways you can go on this job: My way or the highway." |
|
ジョー: "Here are your names: Mr. Brown, Mr. White, Mr. Blonde, Mr. Blue, Mr. Orange, and Mr. Pink."
ミスター・ピンク: "Why am I Mr. Pink?"
ジョー: "Because you're a faggot, alright?" |
|
ジョー: "You're Mr. Pink!"
ミスター・ホワイト: "Who cares what your name is?"
ミスター・ピンク: "Yeah, that's easy for you to say, you're Mr. White, you have a cool sounding name. Alright, look, if it's no big deal to be Mr. Pink, you wanna trade?" |
|
エディ: "Come on, throw in a buck."
ミスター・ピンク: "Uh uh, I don't tip."
エディ: "You don't tip?"
ミスター・ピンク: "Nah, I don't believe in it." |
|
|
|