ニル・バイ・マウス (1997)  - 英/仏作品 -


Nil By Mouth

あらすじ

レイモンドは、妻のヴァレリーと彼女の弟ビリーとロンドンの郊外に住んでいる労働者階級。ヴァレリーとビリーの母親、ジャネットと祖母キャスが家族だ。レイモンドは麻薬に溺れるビリーを追い出し、独り立ちさせようとするが、彼は元来暴力的な男で、そのために色々な問題が家族に振りかかっていく。

主な出演者

レイ・ウィンストン (レイ)
キャシー・バーク (ヴァレリー)
チャーリー・クリード・マイルズ (ビリー)
ライラ・モース (ジャネット)
エドナ・ドーレ (キャス)
ジョン・モリソン (アンガス)

見どころ

とても「娯楽」の部類には入らない一本。そして「あらすじ」も存在しない、ただ一つの家族の貧しさ、困惑や混乱、苦しみを切り取った作品です。暴力を振るう夫にそれを耐える妻、麻薬中毒の弟はそんな生活から抜け出すことができないでもがき、ヴァレリーの母ジャネットは諦めの生き方で、何か違った希望を探し出すことさえ忘れてしまっています。一般的な映画とは違って、このような人々が「生きて」いく様子が淡々と映し出されていくだけです。始まりも無ければ、終わりも無く、人生はそれでも続いていくのだ、という事実だけを映し出す作品。何度も見たくなる映画ではありませんが、何かしら引っかかりを見つけることができて、見てみる価値はあると思います。しかし、心の準備は必要かもしれません。

裏話

  • キャスが映画の最後、パブで歌を歌うシーンがありますが、これは吹き替えで、歌い手はゲイリー・オールドマンの実際の母親でした。
  • Fワードは、そのヴァリエーションも含めて最低でも470回使われ、平均すると一分に約3.9回の割合です。
  • c**tという単語は42回使われています。
  • ゲイリー・オールドマンの初監督作品。
  • 監督ゲイリー・オールドマンの実際の幼少体験が多少は基になっているとか。
  • ジャネット役のライラ・モースはゲイリー・オールドマンの実の姉で、ゲイリー自身が芸名をつけました。
  • 製作にはリュック・ベッソンが関わり、音楽はエリック・クラプトンが担当しています。